更新日:2021年1月13日
※当記事は2015年1月の取材をもとに作成しています。
自衛隊の方だけに特化しているという話題の結婚相談所、自衛隊プレミアムクラブ様へ取材へ行ってきました!インタビューのお相手をしてくれたのは広報の松隈彩さん。とてもきれいですてきな女性で、緊張しながらインタビューをさせていただきました。
有薗:本日はよろしくお願いします。さっそくお伺いしていきたいと思います。まず自衛隊プレミアムクラブ様の創設はいつ頃なんでしょうか?
松隈:自衛隊パーティー自体は、弊社代表が前職の時に始めて、15年くらいになります。自衛隊側は新しい業者との付き合いには慎重なんです。本当に信頼出来る会社か調べた上でお付き合いを始めます。そうして紹介、紹介で長年続けているパーティーのベースがあって、自衛隊員に対しての女性からのニーズがあるので、独自のサービスを始めようと。 2010年に男性は自衛隊員限定の会員制のサイトを立ち上げました。
出会いの場は大きく2つあって、インターネット上の出会いと、リアルなパーティーでの出会いです。入口としては、パーティーで弊社のことを知って入ってこられる方が多いので、パーティー経由でも、こんなインターネットのサービスもありますよ、と知ってもらっています。
有薗:サイトを見ますと現在、全体で3,900人ぐらい会員さんがいて、男性が1,200人くらい、女性が2,700人くらいなんでしょうか?(※2015年1月現在)
松隈:そうですね。サービスを始めた当初は、自営隊員の方は少しずつしか登録がなかったんです。今は友達からの紹介や口コミで広まっていて、男性の登録が伸びています。女性は、以前は20代以下なら誰でも登録できて、30代以上のみ写真審査をしていたんですが、今は年齢関係なく全員写真審査をしています。それでも1日に20~30件は写真審査の申し込みがあって、通過した方だけが登録できるので、増え方は男女同じくらいのペースでしょうか。
有薗:写真審査があるんですね、女性は誰でも大丈夫というイメージがありました。
松隈:以前は、若い方なら誰でもOKにしていたんですけど、今は自衛隊員の方に喜んでもらえるように、若くて素敵な方をたくさん入れて、その影響もあって、男性の口コミで、可愛い子いるよって広まっているので、一定のレベルは保ちたいですね。
有薗:実は僕には従兄弟が、仙台に2人、鹿児島に1人いるんですが、全員自衛隊員なんです。入会はしてないんですが、3人とも知っていましたよ。仙台の従兄弟は、茨城の駐屯地にも結構行っているようです。
松隈:ありがたいですね。茨城に自衛隊の学校があって、そこでチラシを配らせてもらったりしています。九州でもちょこちょこ合コンを開いたりしているので、少しずつ浸透しているのでしょうか。

有薗:自衛隊の隊員さんに特化したイベントを開催されているとのことですが、そういったイベントなどは基地・駐屯地で開かれているのでしょうか?
松隈:はい。自衛隊様側と一緒に基地・駐屯地内で開催するパターンと、弊社主催で一般の会場で開催するものと2つのパターンがあります。
有薗:パーティーは自衛隊の方たちもお互い全く知らない方たちが集まるのでしょうか?
松隈:弊社主催のパーティーでは、基本的に知らない方同士ですが、男性は友達と2、3人で来る方も多いですね。以前、15人対15人で食事会を開催した際に、男性は20代から40代までの方が参加しました。気になる女性の方がいても、先輩の目を気にして遠慮したり、逆に先輩の側も、後輩の前では積極的に女性へアプローチしにくい、ということがあって…。後から「次は同年代や同僚同士で、少人数でもやってほしい」と言われて、なるほどと。たくさん参加者がいた方が選べるからいい、という方もいらっしゃるんですけどね。
有薗:なるほど。基地・駐屯地内で開催するパーティーはどうでしょうか。
松隈:基地・駐屯地内で大規模なものだと150人対150人のパーティーもやっていますし、ご要望に応じて5人対5人くらいの少人数の合コンを企画したり、色々ですね。
有薗:いろいろなパターンのパーティーがあるのですね。自衛隊プレミアムクラブ様の交流サイトはどのような具合ですか。
松隈:パーティーだとなかなか自分から積極的に行けない方でも、自衛隊プレミアムクラブの交流サイト上ならマイペースで気になる方とメッセージ交換できますから。サービス開始当初は、メンバー様のニーズにマッチしない機能もありましたが、改良を重ねて今の形になりました。メンバー登録頂く際、自衛隊の規律に反していないかなどを考慮し、プロフィール内容やプロフィール画像等、安全にご利用頂けるよう事務局側で細かくチェックをしています。元自衛官のスタッフに意見も聞きながら進めています。
有薗:普通に生活していると自衛隊員の方との出会いはないですよね?
松隈:基地・駐屯地のすぐ近くのお店で働いているとかでない限り、出会うことはないでしょうね。
有薗:先ほどの僕の従兄弟の話なんですが、仙台にいる従兄弟は20代前半で結婚したんですよ。その相手が、自衛隊の仕事が休みの時に、飲み屋で声をかけた女性の子で。「なかなか出会いがないんだよね」って言っていて。
松隈:早いですよね。でも中学を卒業して自衛隊に入隊する方もいらっしゃるので、そうすると15歳くらいから働いているので、同じ22歳でも、社会人歴でいうと世間の27、8歳くらいの方の経験になるんでしょうか。
有薗:確かに、経済的にも人間的にも、20歳前後でしっかりしていそうなイメージですよね。今実際登録されている自衛官の方って年齢的には若い方が多いのでしょうか。
松隈:そうですね、20代前半の層と、30代~40代の方と二極化しています。全体では自衛隊プレミアムクラブへの会員登録は、20代の方が多いですね。
有薗:間の世代の方たちは、もう結婚されている方が多いのですか?
松隈:30代前半くらいの方は、結婚されている方が多いですね。サイトの登録自体はちょこちょこあるんですが、合コンやパーティーにはなかなか出てこられないんです。
有薗:30代前半の方があんまりいないっていうのが意外ですね。
松隈:それは自衛隊に限らず、一般の婚活事情でも同じだと思います。それで今考えているのが、今あるサービスは20代の方中心のものにして、春以降に自衛隊員限定の結婚相談所を設けて、30代~40代の方たちはそちらに案内していこうかと思っています。
有薗:これまで相当貢献されてきたんじゃないですか?
松隈:そうですね…。自衛隊の方独自でパーティーをやっている基地・駐屯地もありますし。自衛隊全体では20代で結婚される方も多いと思います。
有薗:面白いですね。
松隈:早いですよね。この前、陸上自衛隊の隊員さんと話していて、「31歳で独身だと、もうダメなんじゃないかな」って言われて。まだ全然大丈夫ですよって言っていたんですが、そんな感覚みたいですよ。20代の方だけでなく、30~40代で独身の隊員の方も、弊社で手厚くフォローして、より深いサポートができるような体制をこれから作っていきたいですね。
有薗:たとえば女性会員の方が、私、海上自衛隊の方と結婚したいんですという方でも、あまり実際の海上自衛官の生活リズムとか知らない方もいらっしゃると思うんです。そういう場合、結構家を空けることが多いですよとか、話されるんですか?
松隈:こちらからはあまりしないですね。気になる方がいて、自分が考えていたのと違えば、イメージの方を修正していくでしょうから。もちろん相談されたら説明するんですけど、そこはあまり大きな悩みではないですね。むしろ陸海空にこだわりを持って来られる方ってそんなにいないと思います。 自衛隊員の方ってどんな方なんだろうとか。普段出会うこともないので、興味本位というか、そういう感じで入ってこられて、あ、そうなんだって知ることが多い気がするんです。守ってくれそうとか。

有薗:力強いとか
松隈:有事があった場合、一番に出て行かないといけないので守ってもらえない。むしろ家は自分が守らなければいけないですよね。それも付き合って初めて分かることなので、昨日話した方も、「守ってもらえると思っていたけど、実際は自分が強くならなきゃいけない、がんばる」って言っていました。
有薗:そうなんですね。その方は今お付き合いされてるんですか?
松隈:その方は結婚を前提にお付き合いされています。「自衛隊サポーターズ」っていう、自衛隊の方を応援したい、自衛隊に興味がある女性を紹介しているページで、先日インタビューしたんです。1年前の5人対5人の自衛隊合コンで、初めて合コンに参加したのですが、相手の方が訓練に行く前だったらしくて、もう1回会ってくださいって自分からアプローチしたそうです。付き合い始めて1年経って、両親にご挨拶して、来年入籍されるそうです。
その方も最初は自衛隊について全然知らなかったらしいんです。小説家の有川浩さんが「クジラの彼」という自衛官をモチーフにした小説を書いておられて、それを読んで興味を持ったそうで。小説がきっかけで来られる方は多いですよ。
有薗:なるほど、読んでみますね。
松隈:訓練でこんなに連絡が取れないなんて、とか。やっぱり訓練中は携帯電話を見られないので、1週間に1回連絡がくるかどうか、誕生日も会えるかどうかみたいな感じで。それでもお相手が誠実な方で、できる限り連絡を取り合い、お付き合いが続いたので、気持ちが伝わる感じだったので良かったねって話をして。
有薗:成婚料はあるのでしょうか?
松隈:一切頂いていません。弊社の料金体系はリーズナブルだと思います。
有薗:そうなんですか。確かに、見てみるとすごく安いですよね。
松隈:若い方に気軽に使っていただけるように、1000円や2000円しか頂いていなくて。お相手が決まり次第退会していただきます。
有薗:女性の場合はインターネットからのお申し込みが多いのでしょうか?
松隈:そうですね、まず写真審査に申し込まないといけないんです。イベント自体は会員じゃなくても参加できるので、まずイベントに参加して、興味を持たれて応募される方とか。お友達が登録していて紹介の方とか。
有薗:写真審査はキレイな方でないと、厳しいんでしょうか?
松隈:普通の方で構わないんですよ。ただ、自衛隊という職業柄、特にセキュリティは重視する必要があるので、全員チェックが必要なんです。国籍も確認し、できる限りトラブルを防ぎたいという狙いがあります。
有薗:なるほど、そうですよね。普通の結婚相談所とは違いますもんね。
松隈:チェックするポイントがちょっと違うんです。もし何かトラブルがあればサービスが閉鎖になってしまう可能性がありますから。何かあれば連絡してもらって仲裁したりとか。

有薗:今までトラブルとかありました?
松隈:やっぱり若い方同志が知り合うので、小さなものはありますよね。でも大きなトラブルはありません。過去の経験から色々改良して、今の形に至ります。
有薗:内部情報の漏えいの心配とかありますからね。
松隈:そこが一番気にしているところですね。規約をしっかり作って、登録の段階でそこまで厳しくチェックしていると、心象として大分良いのではないでしょうか。
有薗:入会する時に利用規約の中に誓約書とか…?
松隈:規約にすべて入れています。あとは登録の時に、登録ボタンを押しても登録出来ないんです。弊社のチェックを受けて、内容に問題ないかチェックした上で登録承認するので。
有薗:どなたでも入会OKみたいな結婚相談所もあるのに、だいぶ印象が変わりました。
松隈:そこは真面目にやっています。隊員さんが安心して使えるようにしたいので。
有薗:今、全国でされているんですか?
松隈:全国で対応しています。インターネット上なので資格さえあれば登録できますから。
有薗:パーティーの開催は?
松隈:去年一昨年くらいは、私が1人で行ったり来たりして全国でパーティーをやっていたんです。たとえば1日目に広島で海上自衛官合コン、次の日に佐世保で、その次の日は福岡、みたいな感じでやっていた時期もありました。今は名古屋にもスタッフがいますし、大阪支社があるので、その辺は私が行かなくても大丈夫なんですが、先日は青森の三沢基地で初開催しました。
有薗:え? 全部されるんですか?司会もやったりとか
松隈:司会はERIKAさんというスタッフがいます。自衛隊員の方にしか分からないようなワードを盛り込んで盛り上げてくれるので、基本彼女と2人で組んでやることが多いです。
有薗:参加される方の満足度はどういう点で変わってくるのでしょうか?
松隈:参加者の満足度は、気になる方がいるか、パーティーが楽しかったかどうかで変わってくると思います。弊社は、お堅いお見合いパーティーより、若い方にもできるだけ楽しんでいただけるようなゲームを入れたりして、楽しかったね、また来たいね、という感じで。それが口コミで広まっていけばいいかなと。
もちろん30代40代の独身女性の方のニーズに合わせた食事会なども開きます。年代に分けて、別々に進めて行こうかと思っています。
有薗:それって、自衛隊員さんには嬉しいですよね。今後はただ単に人数を増やしていくのではなくて、女性の場合若くて可愛い子とか、男性は自然と口コミで広まってというような感じなんでしょうか?
松隈:自分で検索して入ってくるのはすごく慎重にもなるし、セキュリティも心配だと思うんです。既に使っている友達からの口コミは一番心強いなって思いますね。でも実際登録しても楽しくなければ辞めてしまうでしょうし、広まらないと思うので、今登録している人達により楽しんで貰えるように、コンテンツなどを増やしていきたいと考えています。
有薗:駐屯地にも行かれるんですか?
松隈:今は私が担当していますね。大体紹介、紹介で進んでいますから、今のご縁を大切にしていきたいと思っています。
有薗:本日はありがとうございました。
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